アクイアエンゲージ:2日目のハイライト
エンゲージ・ボストンのプログラムは、参加者全員にとって貴重なコンテンツがぎっしり詰まったものでしたが、人脈作りや仲間との会話はそれ以上に価値のあるものだったかもしれません。同じような経験や課題を抱えながら、異なるアイデアや視点、解決策を紹介してくれた人たちとのディスカッションは、とても有意義なものになりました。
初日の学びと祝賀とともに、今日もエンゲージは続きます。それでは、2日目のハイライトを振り返ってみましょう。
イノベーション・ショーケースで未来を創造する
アクイアの CEO であるスティーブ・レニーが歓迎の言葉を述べ、オープンな DXP を創造するというアクイアの使命を改めて強調した後、共同設立者でありCTOであるドリス・バイタルトと DXP プロダクト担当 SVP であるディアナ・バリューが率いるイノベーション・ショーケースに移りました。ドリスとディアナは、アクイアが今後数年間をどう見ているか、そしてそのビジョンを実現するために私たちがどんなステップを踏んでいるかの紹介に先立ち、参加者に未来を思い浮かべるよう促しました。その未来とは次のようなものです。
- 欲しい結果を記述するだけで、ツールの統合が可能
- オペレーション業務が不要になり、イノベーションに専念出来る
- ユーザーの感情やリアルタイムの反応に基づくパーソナライゼーション
- 学習スタイルに合わせたカスタムメイドのデジタル教育プラン
- 誰もが参加し、構築できるウェブ
- 一から構築された安全でプライベートなウェブ
続いてドリスとディアナは、この理想的な未来に近づくために、コンテンツ制作、プロダクトエクスペリエンス、最適化されたエクスペリエンスを改善するためにアクイアが行っているステップを紹介しました。例えば、最新の CX レポートによると、マーケターの78%がコンテンツを迅速に作ることに苦労しており、98%がすでに人工知能(AI)を使ってコンテンツを作成していると回答しています。例えば、ヴェリル社の Drupal プラクティスリーダーであるケビン・クイレン氏がデモを行った、OpenAI モジュールによるコンテンツ作成における Drupal 内での AI の使用などです。ディアナとドリスはまた、コピーサジェスト、メタデータ、検索に最適化された商品説明などを支援するために、Acquia DAM における AI アシスタントと自動化の使用についても説明しました。
生産性の高いデジタル・エクスペリエンスに関して、コンダクター社および VWO 社との戦略的パートナーシップにより、認知度の向上、コンバージョン促進、パーソナライズされた適切なコンテンツ・エクスペリエンスの創造にどう役立つかを詳しく聞くことができました。また、 Syndic8 社とのパートナーシップによる製品情報管理(PIM)ソリューション内での製品シンジケーション、データ検証、Snowflake とのデータ共有、拡張された Acquia Exchange インテグレーションハブなど、2024年に登場する製品についてもお披露目されました。
最後に、Monsido プラットフォームの買収が、すべての人に最適化されたアクセシビリティ体験を構築する上でいかに課題解決につながるかを学びました。Monsido 社の共同設立者であるトーマス・クリステンセン氏によるMonsido 社の紹介に続き、参加者は最先端のウェブ・ガバナンスプラットフォームから無料でウェブサイトのアクセシビリティスキャンを受けることができました。
パートナーやクライアントの経験に学ぶ
初日の AI に関する会話に飽き足らなかった人も、さらに今日は盛りだくさんの内容となりました。TA デジタル社の戦略的アライアンス担当シニアディレクターであるパット・ギルバート氏は、昨年のエンゲージ・マイアミで発表した、サービスとしてのコンポーザブル・コマース・ソリューション「コマース・ファクトリー」の最新の進化について紹介。現在では、コマース、インサイト、データ、そしてジェネレイティブ AI を組み合わせることで、TAデジタル社はコンテンツの生成とパーソナライゼーションをインテリジェント・コマース・ファクトリーによって大規模に自動化し、加速させています。
さらに、ニューバランス社のグレッグ・メロ氏とハンター・ダグラス社のトッド・ウェブスター氏による、ブランドマネジメントに関するパネルディスカッションも行われました。両氏は、Acquia DAM を使用した経験や、デジタルアセットマネジメントの課題に直面している人々へのアドバイスを語りました。100年以上の歴史を持ち、多くの部門やグループを抱えるハンター・ダグラス社は、テクノロジーのサイロ化や重複に悩まされてきました。同社は現在、マーテクスタックを統合し、システムをつなげようとしているところです。一方、ニューバランス社は8年前にマーケティングチームで DAM ソリューションを導入。そして3年前、DAM システムに何を取り込み、どのように整理し、最も効果的にコンテンツを発信していく方法について、一歩引いて自分たちの意向を見直す必要があることに気づいたと、グレッグ氏は話しました。彼は、計画と意図を持っていること、しかし決して考えすぎないことが大切だとアドバイスしました。
また、多くの分科会を通じて、数多くの貴重な教訓やインサイトをお客様やパートナーから得ることができました。デジタルエクスペリエンス、マーケティング、IT、ウェブオペレーション、そしてウェブデザインと開発など、トピックは多岐に渡りました。
また、ホロジック社の DX 改革と、2つのハブサイトを通じて各地域のコーポレートサイトを統合した際に学んだ教訓についても紹介されました。米国を拠点とする北米ハブと英国を拠点とする EMEA ハブにより、ホロジック社はコードベースの共有、デザインシステムの共有、カスタマイズ可能なコンテンツの共有を活用し、各地域のサイトをより効率的に展開し、コスト削減を実現しました。
コックス・オートモーティブ社は、より効果的なマーケティングキャンペーンを行うための、Acquia Campaign Studio を使ったファーストパーティデータの活用について語りました。自動車ディーラーに Acquia Campaign Studio を利用した自動マーケティングプラットフォーム(AMP)を提供している彼らは、リアルタイムのデータと消費者インサイトを活かし、パーソナライズされたエクスペリエンスを、適切なタイミングで適切なメッセージとともに提供することが成功につながると考えています。実際 AMP を使用している販売店では、驚くべき結果が得られています。AMP メッセージを受け取った消費者は、45日以内に購入する可能性が9倍高くなり、販売店の売上総利益の平均 ROI は14倍になっています。
ブライトコーブ社は、独自の経験から、動画を使用してファーストパーティ・データ装置を作成するためのヒントを提供しました。クッキーの存在が失われつつある現在、ファーストパーティデータ戦略を策定し、データ収集プランを立てることが企業にとって急務となっています。データを有効化し、それをブライトコーブのようにアカウント・ベース・マーケティング(ABM)などで使用することもできます。動画を使用してファーストパーティデータ装置に燃料を供給する独自の戦略は、下記に基づいています。
- 購読者の登録: 同社の動画コンテンツは非ゲート型ですが、ブライトコーブの動画チャンネルである PlayTV の加入者は、追加の機能を利用可能
- イベント単位の追跡: 視聴統計、コンテンツトピック、デバイス、離脱率、体感品質(QoE)など、さまざまなイベントタイプを追跡
- コンテンツの配信: 動画は、ブライトコーブのメイン Web サイト、PlayTV、およびサードパーティのシンジケーションベンダーを通じて配信
次回をお楽しみに
今回のエンゲージも、60名の素晴らしいプレゼンターとパートナー・スポンサーのサポートなしには成り立ちませんでした。プラチナスポンサーのバウンテウス、ダイヤモンドスポンサーのTAデジタル、ゴールドスポンサーのAWS、ブライトコーブ、EPAM、フェーズ2、サーチスタックス、サードアンドグローブ、シルバースポンサーのCI&T、ムーヴリー、エレベイテッドサード、FFW、ジェニュイン、KPMGカスタマーアドバイザリー、スマートリング、マテリアルプラス、ヴェリル、そして出展者のアルトゥード、アクセラント、ハウンダー、タクティスに心から感謝いたします。
今後もデジタル・フリーダム・ツアーを続けながら、国内外の仲間に会えることを楽しみにしています。2024年、エンゲージはロンドン(5月)、パリ(6月)、東京(9月)へと続きます。