見つけやすいコンポーネント

Drupalには、開発者やマーケティング担当者がデジタル体験を作成するのに役立つ、何万ものビルド済みモジュールが揃っています。デジタルエクスペリエンスを作成するチームは、デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)のために利用可能なすべてのオプションと、それらの使用方法を簡単に調べることができます。また、開発者とビジネスユーザーは、Drupal.orgのモジュールリポジトリ、コンポーネントマーケットプレイス、Drupal.orgのディストリビューションマーケットプレイス、パッケージ化されたビジネス機能のマーケットプレイス、プロジェクトブラウザを利用することで、CMSの管理ユーザーインターフェイス内からDrupalモジュールを検索し、インストールすることができます。

オーケストレーションされたコンポーネント

Drupalはディストリビューションやレシピと呼ばれる1,000以上のパッケージ化されたビジネス機能を提供しており、Drupalモジュールをより高い水準の構成要素に組み合わせることで、簡単に繰り返しソリューションを提供できるようにしています。ディストリビューションとレシピはモジュールを組み合わせるだけではなく、データスキーマ、設定情報、コンテンツ、そしてすべてをうまく連携させるために必要なデータを含んだ状態で提供されます。例えば、ナレッジ共有やコミュニティウェブサイト用のOpen Social、コマースソリューション用のCommerce Kickstart、雑誌ウェブサイト構築用のThunderなどが挙げられます。

カスタマイズ可能なプロジェクト・テンプレート

ゼロから始める必要はありません。Drupalは、幅広いユースケースのためにあらかじめパッケージ化されたコードベースとしてテンプレートを提供し、最適な出発点を与えます。さらに優れているのは、それぞれのユースケースのために独自のテンプレートを作成できることです。

コアに至るまでコンポーザブル

Drupal は PHP の主要なフレームワークである symfony をベースにしています。symfony 自身は多くのスワップ可能なコンポーネントで構成されており、すべてのサブシステムは必要に応じて変更もしくは置き換えられるように設計されています。

オブジェクト指向プログラミング（OOP）標準規格

Drupalはオブジェクト指向コードに関するPHPのルールに従っているため、OOPスタックでの作業に慣れているチームにとってDrupalへの移行は使い慣れたものに感じられるでしょう。最新のOOPスタックによって、デジタル体験のニーズに基づいてCMSのあらゆる部分を拡張、再利用、カスタマイズすることができます。開発者は、他の人が以前に行ったことを基に構築することで、カスタム機能をこれまでよりも速く作成することができます。

全て再利用可能

Drupalは、チャネルやアプリケーション間でコンテンツ、ブロック、フィールド、メディアを簡単に再利用できるようにすることで、繰り返しを避けられるようになっています。一度更新すれば、すべての場所に反映されます。

あらゆるニーズに対応するフィールド

リッチテキストフィールド、リンクフィールド、アドレスフィールド、選択リスト、メディアフィールド、マップなど、数十種類のフィールドタイプからデータモデルをすばやく組み立て、設定することができます。必要なものが見つからなかった場合は、カスタムフィールドタイプを作成して、必要なフィールドを作成できます。

自分流のオーサリングツール

複数のウィジェットオプション、タブセクション、アコーディオンにより、コンテンツ作成者向けに編集インターフェイスをカスタマイズできます。必要に応じて、スマートデフォルトとフィールドレベルへのきめ細かな編集権限も提供します。

強力な組織

世界トップクラスのDrupalのタクソノミーシステムは、組織のコンテンツリポジトリの成長に合わせて、ユーザがその場でコンテンツを整理できるようにします。自由なタグ付け、階層カテゴリ、関連カテゴリ、類義語、その他多くの機能をサポートしています。そして何よりも、タクソノミーは拡張可能であり、よりリッチなデータモデルを提供します。コンテンツの専門家がDrupalを好むのには理由があるのです。

複数の出力オプション

カード、ティーザー、フルページコンテンツ、ラインアイテムデータなど、Drupalがすべてをカバーします。各コンテンツタイプに複数のビューモードを提供し、さらにHTML、JSON、XMLなどで出力することができます。

役割ベースのアクセスコントロール

Drupalへのアクセスはすべてカスタマイズ可能なロールと権限に基づいています。ロールは追加が可能で、複雑なアクセスや管理権限を簡単に管理できます。フィールドレベルまできめ細かい権限を設定することが可能です。

高度なセキュリティ機能

パスワードポリシーとリセットルール、IP許可リストと拒否リスト、監視ログ設定、およびその他のセキュリティ機能は、あらゆるガイドラインを満たすために役立つものばかりです。この適応性の高いシステムは、進化するセキュリティ・ニーズを念頭に構築されています。

セキュアな設計

コア・レベルの抽象化とセキュリティ・チェックにより、最も一般的な攻撃手段はデフォルトでブロックされます。ベスト・プラクティスに従い、これらのコア・システムに依存するカスタム・コードも同じ保護を維持します。

専門セキュリティチーム

Drupalプロジェクトには20人以上のセキュリティチームがあり、セキュリティ問題の機密レポートを処理し、対象となるモジュールをレビューしています。加えてアクイアはさらにセキュリティの監視とガバナンスを行っています。

モジュールのセキュリティ範囲

コミュニティモジュールの管理者は、Drupalセキュリティチームによるセキュリティカバレッジを利用することができます。これらのモジュールは明確にマークされているため、強化されたカバレッジは一目瞭然です。

スチュワード・プログラムとリスク軽減

Drupal Stewardは、DrupalセキュリティチームとDrupalアソシエーションが管理するWebアプリケーションファイアウォールで、セキュリティリリースが発表されてから、新しいセキュリティパッチでサイトを更新するまでのギャップを埋めるためのものです。非常にクリティカルなセキュリティアップデートの場合、DrupalセキュリティチームはDrupal Stewardの参加者に注意を促すために事前にお知らせを公開します。また、私たちアクイアはDrupal Stewardの創設メンバーです。

垂直方向と水平方向のスケーリング

洗練されたキャッシュとデータモデリング機能により、Drupalは複雑なウェブサイトを大規模に運営するのに適したCMSとなっています。ブログやシンプルなウェブサイトをサポートするために設計されたCMSでは、同じようなことは実現できません。

Drupalは垂直方向に拡張し、サーバーリソースの追加を最小限に抑えながら、より多くのユーザーを受け入れるためにウェブサイトの容量を増やします。これにより、卓越したパフォーマンスを維持しながら、それに比例して費用を増加させることなく、企業に利益をもたらします。

また、サーバーの負荷を減らすために水平方向にスケールし、システムとアプリケーションのパフォーマンスを向上させます。Drupalは負荷を分散するように構築されており、アプリケーションが何百万ものページビューをサポートするように拡張されても、障害が発生しないことを保証します。

柔軟で認証されたキャッシングが簡単に

Drupalコミュニティは最も先進的なキャッシングシステムを開発しました。プラグイン可能なキャッシングシステムは、従来の時間ベースの方法から、より現代的なキャッシュタグや自動コンテンツトリガーまで、キャッシングのための複数の戦略を提供します。また、独自のカスタムアプローチを作成することもできます。

ほとんど全てのコンテンツ管理システムは、認証されたユーザーのためのコンテンツのキャッシュとスケーリングに苦戦していますが、Drupalは違います。Drupalは全てのユーザーのコンテンツのキャッシュを可能にする、広範なキャッシュ可能メタデータを保持しています。内蔵のBigPipeサポートと組み合わせることで、認証済みユーザーにコンテンツを配信するための最も高速でスケーラブルな方法を提供します。

BigPipe

キャッシュされたコンテンツを最初に送信し、パーソナライズされたコンテンツを後でレンダリングしながらストリーミングすることで、ページコンテンツをより速く配信します。BigPipeテクニックはDrupalコアに実装され、提供されているキャッシュメソッドと統合されています。

パージによるCDNサポート

エッジからのコンテンツ配信は、最新バージョンでなければ意味がありません。パージルールは、コンテンツの更新をトリガーとして、すべてのレイヤーを通してバブルアップするため、古くなったデータは消え、最新データが自動的に取り込まれるようになります。

静的サイトの生成

アプリケーションの静的コンテンツを生成したい場合、Next.js、Gatsby、Jekyllのような人気のあるツールは、Drupalとの統合があらかじめ組み込まれています。また、静的コンテンツを生成するためのさらに簡単な方法を提供するコミュニティのソリューションもあります。

JavaScriptとCSSの集約

各ページロードがキャッシュ可能で再利用可能なファイルとして必要なアセットを取得することを保証するスマートチャンキングで、最適化されたJavaScriptとCSSの集約がDrupalのデフォルトで利用可能です。また、高度なアグリゲーション設定をきめ細かくコントロールすることで、自分流に微調整することができます。

グローバル言語

94の言語でDrupalをインストールし、ローカライズされたコンテンツを世界中のオーディエンスに提供することが可能です。Drupalには、翻訳作業をサポートし管理するための高度なコンテンツワークフローが搭載されています。すべてのコンテンツに言語を割り当て、言語依存のページエレメントを作成し、完璧な多言語体験を実現します。

翻訳インターフェース

コンテンツを翻訳する際、多くの場合コンテンツ制作者ではなく、コンテンツ消費者（市民、学生、顧客、エンドユーザー）に焦点を当てます。しかし、すべてのコンテンツ制作者が同じ言語を話すわけではありません。Drupalでは、すべてのコンテンツ制作者にとって使いやすいUIに翻訳することができます。

多言語コンテンツへの柔軟な対応

フィールドレベルのコンテンツ翻訳設定で、きめ細かな翻訳を実現。翻訳を視覚化することで、多言語でのサイト構築を容易にします。

構成テキストの翻訳

ページの構成テキストをサイトの主要言語から希望の言語に翻訳できます。これはすべての構成テキストに対して機能し、翻訳のUIで実行されます。最大のメリットは、すべての構成テキストが翻訳可能であることです。

多言語サイトマップ

最も重要なページを含むサイトマップを構築することで、検索エンジンがサイトを巡回し、ページの階層構造を理解できるようになります。エンティティ、ビュー、カスタムリンクの多言語サイトマップを生成し、デジタルコンテンツ全体のSEOを最適化します。

コアモジュールとテーマ

Drupalコアはデフォルトで利用しやすいように設計されています。これはつまり、アクセシビリティをサポートするために特別に設計された機能は通常有効になっているということであり、Drupalコアのテーマはアクセシビリティを念頭に開発されています。Drupal 10の新しいフロントエンドテーマであるOliveroはWCAG AAに準拠しています。

自動テスト

Drupalは自動テストを多用しています。使用されているツールには、WebAIMのWAVE、Dequeのaxe、MicrosoftのAccessibility Insightsなどがあります。自動化されたツールやチェックリストには限界があるため、手作業によるテストや実際に使用した経験のあるユーザーからの意見も、包括的なエクスペリエンスを構築するために必要です。

アシスト技術

Drupalは、個々のユーザーのアシスト技術に対応した強固なデジタル体験を生み出す最良の方法として、セマンティックマークアップの使用を推奨しています。例えば、以下のようなサポートがあります。

• スクリーンリーダーなどの音声合成ツール
• 音声読み上げツール
• スクリーン・リーダーによる指示のための音声アラート
• キーボードやスイッチ装置などのハードウェア入力
• 高色彩コントラスト
• スクリーン拡大ツール
• ユーザーがどの要素に取り組んでいるかを理解しやすくするためのフォーカス状態
• 多くのブラウザ拡張機能

HTMLとARIA

Drupalのセマンティクスは、最新のHTML5とWAIリッチインターネットアプリケーション（WAI-ARIAまたはARIA）で定義されています。Drupalコミュニティは可能な限りARIAの使用を制限しようとしていますが、HTMLは一般的にアシスト技術により一貫したサポートを提供することがわかっています。

アクセシビリティチーム

これらはすべてDrupalのアクセシビリティチームによってサポートされており、開発プロセスにおいてアクセシビリティの障壁を特定し、解決するために取り組んできました。どのようなソフトウェアにもアクセシビリティの障壁は存在するため、課題はそれらの問題を積極的に特定し、迅速に解決することです。