アステラス製薬

Drupal 8 CMS, Acquia Cloud Edge, Acquia Site Factory

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Scientists wearing goggles
Industry
医療機器・製薬業界
プロダクト
3 ヶ月

12の地域別サイトを追加開設

クライアント

東京に拠点を構えるアステラス製薬株式会社は、革新的かつ信頼性の高い医療用製品をお届けすることで、世界中の人々の健康改善に貢献しています。

背景

現在、多くの大手製薬企業が、読みやすく、わかりやすく、使いやすい Web サイトを作ることで、デジタルギャップを埋めています。 それはなぜでしょうか?消費者の70%がオンラインでの健康管理を選択しています。 この変化により、患者、介護者、利害関係者による製薬会社との関わり方が変わりました。可視性の向上に伴う新たな課題も発生しました。 数多くの組織が、さまざまな地域、言語、製品ラインにおよぶコンテンツ配信の適切な管理に頭を悩ませています。 アステラスでは、自社ブランドを透明性と信頼性の上に築くことを常に心掛けてきました。この哲学をデジタル戦略でも中心に置く必要があったのです。

アステラスが求めていたのは、顧客や株主に重要な情報を届けるだけのサイトではなく、世界中でブランド認知を拡大できるグローバル コーポレートサイトでした。 そのため、世界規模で Web サイトを最適に配信および管理運営できるデジタルファクトリーを構築するよう、Acquia とデジタル エージェンシーである CI&T に支援を求めたのです。

課題

製薬会社には、地域や言語に関わらず、重要な情報を安全かつ安定してタイミングよく配信することが求められます。 残念ながら、アステラスが使う旧式のコンテンツ管理システムでは、利害関係者に期待されるだけのユーザー エクスペリエンスを作り上げることができませんでした。 各地の従業員も同じ辛さを味わっていました。30 の地域にあるコンテンツの更新は全て手動で行う必要があったのです。 アステラスが世界で拡大を続ける中、このような人の手による努力では管理が行き届かなくなりました。  

アステラスは株式公開企業であり、さまざまな利害関係者が適切なコンテンツに適切なタイミングでアクセスできることが重要です。 しかし、寿命を迎えたインフラではこの困難な状況がさらに悪化するだけでした。 各地域のサイトは別々のサーバーで稼働していたため、プラットフォーム管理の費用は高く信頼性は低くなります。 セキュリティ リスクもまた最重要課題でした。 このようなインフラの不均衡により、アステラスは最新のセキュリティ保護とパッチ付きのサイトに更新できなかったのです。

アステラスのブランドは透明性と信頼性の上に築き上げられています。そのエクスペリエンスを Web サイトでも実現する必要がありました。 そのため、運用効率を改善してデジタル ブランドに命を吹き込んでくれるパートナーを求めていました。

ソリューション

ライフサイエンス企業を支援しデジタルを用いて成功に導くことで知られる CI&T Japan は、セキュリティ、開発期間、標準化、ユーザー エクスペリエンスにわたるデジタル ガバナンスを実行する最適なパートナーとして Acquia を推薦しました。 プロフェッショナルサービスとアジアパシフィックオフィスのメンバーを含む当社の技術チームは、アステラス製薬がマルチサイト管理に最適なプラットフォームを選定するのことを支援しました。選定したのはDrupal 8 CMSとAcquia Site Factoryです。

Acquia はまず全地域のサイトで共通して使用できるサイト テンプレートの作成から開発に着手しました。 Acquia Site Factoryのサイト開発のアプローチは、Drupal 8 ディストリビューションを活用しており、地域サイトの作成をこれまで以上に迅速かつ効率的に行うことができました。 アステラス製薬にとって、標準化することは重要なことでした。Acquia Site Factoryは、ブランドガイドラインを遵守し、グローバルサイトとリージョナルサイトのギャップを最小限に抑えることができます。 エンドユーザーとしては、アステラスとのあらゆるやり取りがアクセスしやすく直感的なものとなります。

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アステラス のチームは、弊社の厳しいセキュリティ基準に全面的に守られる安心感の中で、各地域サイトを立ち上げることができます。 弊社のグローバル オペレーション チームがアステラスのクラウド プラットフォームを管理し、高可用性を保証していかなる脅威に対しても予防的対策を取ります。 また、弊社のチームは年中無休の対応で運用効率を保証しています。 アステラスが Acquia Cloud Edge Protect を実装したこともまたよかったと言えます。WAF 機能で悪意ある攻撃をブロックして、ユーザー エクスペリエンスを向上し、信頼性を確保できます。

「Acquia Site Factoryを採用したことで、グローバルレベルでシステム構築・運用を最適化するITインフラを構築することができました。 このサービスを利用したことで、適切な情報をタイミングよく利害関係者に公開するために欠かせない、最高レベルの可用性とセキュリティを実現できたと考えています」とアステラス製薬情報システム部長の須田真也氏は言います。

Acquia Site Factoryは、Amazon Web Services(AWS)のクラス最高のクラウドコンピューティングパワーで、EC2やAuroraなどのAWSサービスを使用して、エンタープライズレベルのスケール、セキュリティ、信頼性を備えたオープンソースのデジタルエクスペリエンスイノベーションを世界中のアステラス製薬のサイトへ提供しています。

成果

Acquia と CI&T 協力の下、新たなサイトのネットワークが「Astellas Way」を推進し、セキュリティ、開発期間、イノベーション、類まれなユーザー エクスペリエンスを実現しました。 Acquia Site Factoryを使用して、アステラス製薬は5ヶ月以内にコーポレートサイトを立ち上げました。 そのすぐ後、アステラスは日本のサイトも立ち上げました。こちらはユーザー向けコンテンツとしては最大のものとなっています。

また、インドネシア、中国、韓国、台湾、フィリピン、インド、タイ、シンガポール、ベトナム、香港、オーストラリア、マレーシアのオーディエンス向けにこの 12 地域のサイトも立ち上げました。 次に、アステラス製薬は、Acquia Site Factoryを活用して、アメリカとヨーロッパの両地域でリージョナルサイトを立ち上げていきます。

アステラスのサイトのグローバルネットワークには、プラットフォームのガバナンスだけでなく、安全性と信頼性も備わっています。「年中無休でプラットフォームの稼働を保証し、監視環境と運用環境も管理しています」とアステラス製薬情報システム部課長の川浪洋一郎氏は言います。 「今では問題に対応できる完璧なシステムがあります。 Acquia Cloud Edge Protect により WAF や CDN といったセキュリティ対策機能が提供され、悪意のある攻撃をブロックできるのです」

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