Acquia Optimize、日本語とフランス語の言語サポートを拡大
世界人口の約16%に当たる13億人が重大な障がいを経験しているにもかかわらず、世界中のウェブサイトはアクセシビリティとパフォーマンスの基準を満たしていないのが現状です。実際、アクイアが実施した障がいのあるウェブサイトユーザーを対象にした調査によると、回答者の89%がアクセシビリティの問題によってウェブサイトやそのほかのデジタル体験を利用することが困難であることが判明しており、その結果、62%がより優れたアクセシビリティ機能を提供している競合他社への変更も検討すると回答しています。
私たちアクイアは、あらゆるユーザがその能力に関係なく、よりアクセシブルでインクルーシブなデジタル体験を構築できるようにサポートすることをミッションとして活動しています。そしてこの度、Acquia Optimize プラットフォームの言語サポートを拡大し、日本語とフランス語の言語サポートを追加することで、組織のウェブアクセシビリティとガバナンスの改善をさらに簡単に行えるように致しました。両地域における専任チームと、既存のデンマーク語、オランダ語、英語、ノルウェー語、スウェーデン語の対応とともに、アクイアは地域企業や他国正規企業のデジタル変革や、さらなる多様性に向かう道のりをサポートする体制を整えています。
ローカル、グローバルでのアクセシビリティ基準に適合
Acquia Optimize は包括的なウェブガバナンスとアクセシビリティソリューションとして、WCAG(ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)のような、ますます広がり続けるグローバルなアクセシビリティ基準や、国や各地域の法律への準拠を支援します。
日本におけるアクセシビリティ基準
厚生労働省によると、日本の障害者数は約1165万人で、人口の約9.3%、11人に1人の割合です。2004年には JIS X 8341が制定され、障がい者や高齢者のための情報通信技術(ICT)アクセシビリティガイドラインが規定されました。その後、2010年に WCAG2.0に準拠した JIS X 8341-3として改訂。国や地方自治体の政府機関には義務付けられていますが、民間企業においては任意ですが「強く推奨」されるガイドラインとなっています。
一方、障がいを理由とする差別の解消の推進に関する法律の第8条では、事業者に対し、障がい者の権利利益が侵害されることの無いよう、社会的障壁(「障がい者が日常生活または社会生活を営む上で障害となる社会における物、制度、慣行、思想やその他のもの」と定義)を解消するための「合理的配慮の提供」をしなければならないとしています。
フランスにおけるアクセシビリティ基準
フランスでは約1200万人が障がいを経験しており、そのうちの14%が失業者として登録されており、これは全国平均の2倍にあたります。フランスでの障がい者権利のための活動はフランス革命にまでさかのぼりますが、最近では2005年に障がい者に対する差別を禁止する法律2005-102号が成立。この法律の第47条に基づいて、WCAG2.0に準拠したデジタルコンテンツのアクセシビリティを検証するためのルールと基準として、RGAA(行政のための一般的アクセシビリティ基準)を制定しました。RGAA への準拠は、フランスの公的機関および年間売上高が2億5,000万ユーロを超える企業に義務付けられています。
さらに、EU 加盟国であるフランスは、EU ウェブアクセシビリティ指令と欧州アクセシビリティ法(EAA)に準拠することが求められています。この指令と EAA は、いずれも欧州規格 EN 301 549に準じており、ウェブコンテンツ、電子文書、ネイティブモバイルアプリを含む非ウェブソフトウェアのアクセシビリティガイドラインを設定する WCAG 2.1に対応しています。同指令は公的機関に適用されますが、民間企業も順守することが奨励されています。一方、EAA は、EU 域内で事業を展開する外国企業を含め、消費者向けの製品やサービスを提供する公共部門と民間企業の両方に適用されます。EAA は2025年6月に施行が開始され、違反した場合には罰則が課される可能性がありますが、この罰則は国によって異なり、企業が活動する各加盟国が個別に課すことができます。
Acquia Optimize ができること
これらの国を拠点とする企業や、グローバル市場でビジネスを展開しようとする企業にとって、現地のアクセシビリティ基準への準拠は法的要件であるだけでなく、企業全体のブランド評価や収益に影響を与える可能性があります。Acquia Optimize は、デジタルアクセシビリティの必須要件に対応するための支援ツールとして、ウェブ、デジタル、マーケティングの各チームに、障がい者のユーザーエクスペリエンスを積極的に向上させる以下のような機能を提供します。
- WCAG 2.2を含む、さまざまな基準や法規制に照らし合わせてウェブサイトを自動的にスキャンし、アクセシビリティに影響を与える可能性のある潜在的な問題を見つけます。
- アクセシビリティの進捗状況をトラッキングし、コンプライアンスを文書化するための包括的なヒストリーセンターの提供
- 誤字脱字、リンク切れ、画像の欠落など、品質および技術的な SEO 上の問題を特定し、修正を推奨
- すべてのウェブページとドメインにわたってポリシーを確立し、コンテンツの管理、ブランド、スタイル、および規制ガイドラインへの準拠を維持
- 個人情報保護に関する規制を遵守し、ウェブサイトにおけるユーザーとクッキーの同意の管理
Acquia Optimize がお客様のウェブサイトをどのようにアクセシビリティ基準に準拠させることができるか、まずは無料のウェブサイトスキャンをお試しください。また、アクイアチームのローカルサポートをご希望の方は、こちらよりお問い合わせください。