デジタルの売上増
ウェブユーザー数前年比率
オンライン注文プロセスの更新まで
クライアント
シェイクシャックは厳選された食材を使い、アメリカンクラシックをさらに進化させた料理を提供しています。注文を受けてから作るアンガスビーフバーガー、クリスピーチキン、手作りミルクセーキ、自家製レモネード、ビール、ワインなどが人気を集めています。2004年にニューヨークのマディソン・スクエア・パークにオープンしたシャックは、現在世界中に約400店舗を展開しています。
背景
新型コロナウイルスの大流行により飲食店での食事が制限されたため、シェイクシャックの店舗ではいち早くオンラインオーダーを開始する必要がありました。そして、パンデミック後の新しい世界においても、デジタル体験が店内での体験と同じように魅力的でシームレスであることを徹底する必要がありました。
課題
シェイクシャックの従来のウェブ体験(サードパーティベンダーが管理するWordPressソリューション)は時代遅れになっており、オンラインでの注文方法が分断された状態になっていました。メインサイトは主にマーケティング目的で使用され、ユーザーはオンライン注文時に別のサイトへ誘導されていました。
このサイトはUIが古く、マーケティングコンテンツの迅速な更新が困難。バックエンドのインフラには拡張性の限界がありました。このような状況では、同社のデジタルエコシステムが大きな成長目標に追いつくことは極めて困難でした。
ソリューション
シェイクシャックは、デジタル・イノベーション・パートナーのBounteousと提携し、アプリやウェブサイトからの注文時のデジタル体験を合理化。ShakeShack.comと分離していたオンライン注文サイト間の垣根を取り払いました。
Bounteousは、効率性を高めるために、異なるテクノロジーを統合して接続できるようにすることを検討しました。シェイクシャックの継続的な変革をサポートする適切な技術インフラを構築するため、BounteousはAcquia Cloudを導入。これにより、コンテンツとロケーション機能を効率的に管理することができるようになりました。さらに、注文、支払い処理、位置情報の検索など、さまざまなフロントエンドのテクノロジーを支えるために、バックエンドインフラを再構築しました。
シェイクシャックはオンラインでの存在感を高め、お客様のデジタル体験に新たな価値をもたらすことに注力しました。全く新しいウェブサイトとAndroidアプリを作成。iOSアプリでは、店内での食事ができなくなった分を補うためにピックアップやデリバリーの機能を追加するなど、機能強化に努めました。新しいウェブサイトでは、チェックアウト時のUIを改善し、独自のカート機能を備えたホームページメニューを強化。また、オンライン注文と店内での体験を結びつけるために、店内で料理を乗せるトレイにちなんだバーチャルトレイを考案しました。
Acquia Digital Experience Platform (DXP)は、シェイクシャックのサイトを完全にコントロールし、チームメンバーが直接アクセスしてコンテンツを変更できるようにしました。この柔軟なソリューションにより、今後のコンテンツ管理のニーズにも対応することができます。
結果
わずか7週間で、オンライン注文のプロセスを更新し、ピックアップ機能を追加することができました。現在では、対象店舗でのアプリ注文の30%をピックアップが占めています。さらにUberEatsと提携し、宅配機能をアプリに直接組み込むことで、シェイクシャック定番の味が自宅の玄関先まで届けられるようになりました。
シェイクシャックのデジタル体験の改革は、お客様にとってより魅力的なオンライン注文を可能にしました。ウェブユーザー数を580万人から630万人、前年比で10%も増加させ、デジタルでの売上が300%以上も増加することとなりました。