海外からのアクセス数の増加
クライアント
京セラ株式会社は、京都市伏見区に本社を置く電子部品、ファインセラミック部品、半導体部品、情報機器、通信機器、太陽電池、セラミック、宝飾、医療用製品などを製造する大手電子部品・電気機器メーカーです。
今回クライアントとなる「電子部品事業本部」は、水晶部品を取り扱う京セラクリスタルデバイス株式会社(旧京セラキンセキ株式会社)、コネクタ製品を取り扱う京セラコネクタプロダクツ株式会社(旧京セラエルコ株式会社)、パワー半導体製品を取り扱う機能デバイス事業本部(旧日本インター株式会社)およびその他の電子部品関連事業を2017年に統合した部門です。
背景
ウェブサイトリニューアル前、京セラ電子部品ウェブサイトは多くの課題を抱えていました。
製品関連情報の不足やサイト構造のわかりにくいといった声をお客様から寄せられ、製品に関する個別のお問合せも多く営業が対応するまでに時間や手間がかかっていること、そして、競合となる企業のウェブサイトはコンテンツ量・機能・デザイン面ともに充実したサイトが存在しているため、同社のWEBサイトイメージによる顧客離反も多いのではないかと考えていました。
課題
これらの課題から、電子部品を探す顧客に対し、「タイミング良く情報を取得でき、スピーディに購入にむけた部品選定ができる環境を構築する」ことをゴールに、以下の機能を網羅できる日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語に対応したグローバルウェブサイトの構築検討を開始しました。
電子部品の製品情報・技術情報等の提供
スペックや型番、用途等からの部品探索機能の提供
顧客の各種問合せの受付と回答を行うこと
サンプル購入先への連携
特に、「売上に結び付く」ことを重視し、サイト流入数の増加・製品情報へのアクセス量の増加、サンプル購入や問合せといった購入につながるアクションへの動線の強化も目的に組み込みました。
ソリューション
同社は複数社のソリューションを比較し、2021年1月にアクイアの採用を決定しました。主な理由として上記の目的を満たした上で、以下の点を特に評価しました。
- オープンソースCMS Drupalを利用し、Webを通じたあらゆる情報発信の鮮度維持と業務効率化を実現できること
- GDPRをはじめとするグローバル法規制への諸対応、堅牢なセキュリティ対策による、安全・確実なサイト運営とグローバル展開が可能であること
- パーソナライゼーション、デジタルアセット管理、マーケティングオートメーション等、ユーザーエクスペリエンスを最大化させるツール連携による顧客体験の最大化を促進できること
成果
リニューアルによって得られた1番大きな成果は、海外からのWebアクセスの増加です。リニューアル前と比較し、約1.5倍のアクセス数になりました。また、技術ファイルやコンテンツの拡充により、1人あたりの閲覧ページが増加し、サイトの直帰率が減少しました。
京セラは今後もお客様により便利に利用いただけるウェブサイトを目指して機能の追加や、コンテンツの拡充を続けていきます。