クライアント
薪・ガス暖炉、ガス・炭火焼グリル、アウトドアリビング製品、冷暖房製品における北米最大のメーカーであるウルフ・スチール社は、高級グリルやBBQで知られるナポレオン®シリーズを含むいくつかの消費者向けブランドの親会社でもあります。 同社は1,200,000平方フィートの製造スペースを有し、1,200人以上の従業員を抱えています。 ナポレオン製品の流通は、北米全域、ヨーロッパ、中東、そして極東、オーストラリア、ニュージーランドに及んでいます。
背景
ナポレオンブランドが世界的に、さらに新しい市場へと浸透していく中で、同社の親会社は、既存の問題を解決するだけでなくオンラインプレゼンスを高め、販売・顧客サービス体験を向上させるような効率的で拡張性のあるソリューションが必要であることを認識していました。 さらに、マーケティングチームがすべての流通チャネルと製品ラインをコントロールできるようにする必要がありました。 既存の20あるドメインを新しいドメインに統合し、同時にヒューマンエラーを減らして効率を上げるという目標を掲げたナポレオンチームは、最終的に会社の成長に対応できるシステムを作りたいと考えていました。
課題
ナポレオンのテクニカルケアチームは、異なる国や言語で販売される数十に渡るWebプロパティのサポートと保守を担当していました。 そして個々のWebプロパティは、さまざまな技術で構築され、それぞれ機能レベルや年代が異なっていました。 古いサイトは更新が難しく、最新のパーソナライゼーション機能に欠けていました。 また、顧客注文管理、サイトコンテンツ更新、商品更新のプロセスが複雑で、人為的なミスが発生しやすい状態でした。 チームの作業負荷と使用されているテクノロジーが多岐にわたるため、製品情報が断片化し、販売フォローや顧客サービスをサポートするようなマーケティングの機会を逃していたのです。
ソリューション
Digital Echidna社の協力のもと、段階的なアプローチで変革に取り組みました。 リサーチとディスカバリーを行なった後、Digital Echidna社はローンチ前のコンテンツ監査と移行を主導し、すべてのNapoleonブランドのドメインを1つのドメインに統合しました。 さらにコンテンツとデータを統合し、サイト訪問者にターゲットを絞ってパーソナライズしたコンテンツを提供するために、Acquia Personalizationを導入しました。 Digital Echidna社は、サイトの言語機能の強化や製品データの自動更新、レビューや評価の取り込みなどのシステム統合も主導しました。
成果
新しいNapoleon.comは、シームレスでパーソナライズされたオンライン体験が可能なソリューションとなり、すべてのドメインとマーケティングキャンペーンを柔軟なフレームワークに一元化しています。 主な成果は以下の通りです。
- ドメインオーソリティのスコアが、統合・ローンチ後に5ポイント上昇
- ページのロード時間が7.8秒から3秒未満に短縮
- サイトのアップタイムが劇的に改善。1日に何度もダウンしていたレガシーDNNサイトが99.9%の信頼性を確保
- 一貫したブランドのUI/UXを維持しつつ、ターゲットを絞った多言語コンテンツを提供することが可能に
- 製品別、地域別の同時プロモーションが展開可能に
- ユーザー属性に基づいたWeb体験のパーソナライゼーションを実現するプラットフォームに