![](/sites/default/files/styles/blog_hero_image_mobile/public/legacy/images/2020-03/AdobeStock_291645251_Editorial_Use_Only_4.jpeg?itok=3q__1JGU)
Acquia Dev DesktopをWindowsで使ったときによくあるエラーの対処法
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Drupalを利用したデジタル体験プラットフォームを提供するアクイアが、無償で提供しているDrupal開発環境 Acquia Dev Desktop は、非エンジニアやDrupal初心者が手軽にDrupalを体験できるWindows・MacOS対応のアプリケーションです。
先日から開催しているアクイア主催の初心者向けDrupalハンズオントレーニングでも、初心者の方にDrupalを試してもらうためにAcquia Dev Desktopを利用しますが、Windows環境で使われている方の場合、エラーが発生する場合があるので、症状と対策を紹介します。
この記事の対象者
Drupalを試用するために、Acquia Dev DesktopをWindowsで利用するDrupal初心者の方。実際に開発を行うエンジニアの方は、VMやDockerで開発環境を構築できるAcquia Developer Studio がおすすめです。
ケース1. 日本語でインストールするとエラー
Acquia Dev Desktop経由でDrupalをインストールするときに、言語選択で日本語を選択するとエラーが表示されることがあります。Windows版では外部URLから翻訳ファイルをダウンロードしようとするとエラーとなるようです。
このエラーが表示される場合、まず、Drupalがインストールされているディレクトリを表示させます。Acquia Dev Desktopの管理コンソールで、現在制作中のサイトを選択し、 Local code をクリックすると、対象ディレクトリを直接表示できます。
![](/sites/default/files/styles/wysiwyg_full_no_crop_/public/legacy/images/2020-03/Acquia_Dev_Desktop_2_4.png?itok=1M-8uvNh)
ディレクトリが表示されたら、sites>サイト名.dd>files>translations に、以下の翻訳ファイルを保存します。translationsのディレクトリがない場合には作成してください。
翻訳ファイルはDrupal日本語翻訳サイト からDrupal 8版をダウンロードできます(2020年3月現在で、drupal-8.8.2.ja.poが最新です)。
![](/sites/default/files/styles/wysiwyg_full_no_crop_/public/legacy/images/2020-03/Japanese_overview___Translations_4.png?itok=mTS84xlC)
以上で終了です。再度Drupalを日本語でインストールすれば問題なく進めます。
ケース2. テーマやモジュールをUIからインストールするとエラー
テーマやモジュールをUIからインストールする際にエラーがでることがあります。1.と同様で外部URLからファイルをダウンロードすることに対するエラーのようです。
![](/sites/default/files/styles/wysiwyg_full_no_crop_/public/legacy/images/2020-03/image_4.png?itok=YUlFBHdN)
UIからでなく、テーマ・モジュールをDrupal.orgからzipファイルとしてダウンロードしてインストールします。
テーマ・モジュールのページにアクセスします。ここでは、例としてSimple Google Mapsモジュールをインストールしたいと思います。Drupal 8用のモジュールやテーマをzipファイルでダウンロードできるリンクがあるのでクリックします。
![](/sites/default/files/styles/wysiwyg_full_no_crop_/public/legacy/images/2020-03/Simple_Google_Maps___Drupal_org_4.png?itok=ZbphFrBW)
ダウンロードが完了したら、解答したZipファイルの中身(Simple Google Mapの場合には、simple_gmapフォルダ)をDrupalがインストールされているディレクトリ直下にあるmodulesフォルダに配置します。なお、テーマの場合には同列に配置されている、themesフォルダに配置します。
![](/sites/default/files/styles/wysiwyg_full_no_crop_/public/legacy/images/2020-03/debug_4.png?itok=QrzL_NL-)
以上でインストール完了です。テーマや機能拡張のページから有効化できるようになっています。
※ 実際に開発を行う際には、Drupal.orgからダウンロードできるテーマ・モジュールと、自分で開発する際のモジュールを区別するために、ダウンロードしたモジュールは以下のディレクトリ構成で配置するのが通例です。今回は試用なので割愛しています。
modules(themes)>contrib>ダウンロードしたモジュールのフォルダ
なお、独自に開発したモジュールは modules(themes)>custom>開発したモジュールのフォルダ とします。
ケース3. 画像アップロードでエラー
2MBを超えるファイルをアップロードしようとするとエラーがでることがあります。これは、Acquia Dev Desktopに同梱されるPHPの設定によるものです。コンソールから設定画面を表示し、Configタブから、php.iniを編集します。このとき、現在使用しているPHPのバージョンのものを選んでください。
![](/sites/default/files/styles/wysiwyg_full_no_crop_/public/legacy/images/2020-03/Settings_4.png?itok=XVPnwLnV)
テキストエディタで開かれたphp.iniファイル内で、ctl+f検索を行い、upload_max_filesizeの行に移動します。
![](/sites/default/files/styles/wysiwyg_full_no_crop_/public/legacy/images/2020-03/php_ini_4.png?itok=G_hbn64Y)
upload_max_filesize = 2MBとなっているところを、upload_max_filesize = 128MBに変更します。
以上で、大容量のファイルがアップロードできるようになっています。
おわりに
欧米では、開発者はMacユーザーが大半ですが、日本ではまだまだWindowsを使用されている方が多いと思います。上のようなエラーがあるにしても、Acquia Dev Desktopは最も簡単にDrupalを試せるツールであることは疑いがないので、是非使ってみてください。