プリンストン大学:ウェブ開発サービス

Drupal, Acquia Site Factory

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Asset reference
Awards
Engage Award Winner
Industry
教育
Region
North America
650

移行したサイトの数

クライアント

プリンストン ウェブ開発サービス(WDS)は、プリンストン大学の IT 部門に属するソフトウェアとアプリケーションのサービス部門であり、プリンストン大学コミュニティにとって不可欠な存在です。プリンストン大学の各部門、センター、プログラムなどのコミュニティに対し、技術的なスキルがなくてもウェブサイトのデザインや構築ができるような内部サービスを提供しています。

背景

高等教育機関では一般的なことですが、プリンストン大学は一つのブランドの下に何千もの個別サイトを運営しています。彼らはさまざまなタッチポイントでユーザー満足度を高め、ユーザーとつながるためには、サイト間で一貫した体験と統一されたブランドをサポートできるプラットフォームが必要であることに気づきました。

課題

プリンストン大学は、大規模で複雑な移行作業に直面。650のサイトを新しい Drupal 9プラットフォームに移行し、それらのサイトをサポートするために必要な5つ以上の追加テーマと機能(それぞれが独自のバリエーションと設定を含む)を開発する必要がありました。そしてそれを、Drupal 7が寿命を迎える前に実現する必要があったのです。

しかし、移行するサイトの数が多いことだけが複雑な要因ではありません。すべてのサイトが、移行の段階から別の段階まで機能し続ける必要があったのです。そこで、移行と本番稼動への影響を最小限に抑えるため、戦略的に少人数で開発をリリースし、一括して移行を行う必要がありました。

また、このプロジェクトを将来に向けた積極的な計画立案の機会として利用したいと考えていました。コンテンツ、ブランディング、レイアウトを旧バージョンから新バージョンに移行するための、より自動化されたプロセス構築のサポートが必要だったのです。これらの新機能は、厄介な問題を解消し、効率的な内部運営の実現、さらにこの先起こりうるあらゆる事態に備えるのに役立つだろうと感じていました。

ソリューション

プリンストン大学は FFW と提携。技術監査とディスカバリーを行い、今後の開発と最適化できるプラットフォームへ移行するための基盤を構築しました。ディスカバリーフェーズの後、FFW はすぐに作業に着手。WDS はプラットフォーム構築を専門的に管理し、FFW のデジタル専門家はデータ移行とテーマ開発作業に集中しました。

移行スクリプトに要求される正確さと精度のレベルを考えれば、クリエイティブな要素が満載です。FFW の専門スタッフは、サイトのタイプに応じた独自の移行プランを作成。エンジニアが戦略的に移行スクリプトを可能な限り再利用できるようにし、サイトの機能を損なうことなく、厳しいスケジュールにも対応できるようにしました。

プリンストン大学が大学のウェブサイト全体に一貫性を持たせることができたのは、主にマルチサイトアプローチ(複数のウェブサイトで1つのコードベースを使用すること)を採用したおかげです。これにより何千ものウェブサイトにブランドを展開させ、多種多様なニーズを持つユーザーから支持されているプリンストン大学は、柔軟でありながら構造化された一貫性のあるアプローチを実現。アクイアの Site Factory を使用することで、サイトオーナーのニーズに合わせて柔軟にレイアウトや テーマを組み入れながら、各機関の評判に合った厳格なブランド機能を備えたサイトを作成することができるようになりました。

結果

WDS と FFW は、650サイトの移行に成功しました。新しいサイトでは、アーキテクチャーの改善、ブランディングの統合、より効果的なコンテンツ表示、そしてデータの正確性の向上が実現。テンプレートのおかげで、サイトの立ち上げと運用が非常に簡単になり、プロセスの自動化も進み、最終的には時間とコスト、そして多くの手間を省くことができました。

WDS はスタッフを増員することなく、より多くのサイトをサポートできるようになりました。サイトフォーマットをテンプレート化することで、何百ものサイトを迅速に立ち上げ、機能拡張やバグ修正を効率的にリリースし、既存サイトに対する社内チームからの将来的なリクエストにも対応。合理的かつ戦略的な方法で、より簡単に新しいサイトを作成し、改善を行うことができています。その結果、コスト削減、ワークフローの自動化が可能になり、重要なタスクに費やす時間を増やすことができるようになりました。