シンジェンタジャパン

Drupal, Acquia Cloud Platform

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Asset reference
Industry
Manufacturing
Region
APAC

クライアント

シンジェンタジャパンは、世界の農業に貢献し、世界トップレベルの人材と製品で新たな価値を創造し続ける総合農業関連企業シンジェンタグループの日本法人です。

小売業、流通業、食品・飼料会社、そして消費者は、より高品質で安全な農産物を常に求めています。シンジェンタは様々なニーズに応えるため、グローバルに開発された安全で効果の高い化合物の中から日本の栽培環境に適した農薬を製品化し、日本市場をターゲットとした高付加価値農薬を生産しています。

背景

シンジェンタジャパンの目標は、稲の防除シーズンに合わせてドローンによる薬剤散布設定アプリを公開することでしたが、わずか2ヶ月しか猶予がありませんでした。

課題

一般的に、稲作のサイクルは1年に1回です。田植えは通常5月に完了し、農家はその後すぐに害虫、病気、雑草の防除を開始。最近では、農家は空撮ドローンによる農作物保護の機能を要望しており、稲作農家はシンジェンタが散布シーズンに間に合うように正確な設定パラメータを提供できると期待していました。稲作農家向けのコンフィギュレーター・アプリのリリースが間に合わなければ、ビジネスに悪影響を及ぼしかねません。しかし、デジタルマーケティングと世間への情報公開のニーズは各所で急増しており、シンジェンタジャパンとしては、限られた時間の中でプロジェクトにリソースを割くことは不可能に近い状況でした。

ソリューション

社内に Drupal の専門センターを持つシンジェンタジャパンのコーポレートサイトは、Acquia Site Factory のグローバルユーザーであり、すでにアクイアのテクノロジーに慣れ親しんでいました。ジェネロとパートナーシップを組み、アジャイル手法で各国特有の機能を構築しました。長年にわたって培った技術により、彼らは新たなチャレンジに自信を持って取り組むことができました。

あらゆる条件と可能性を検討し、日本のデジタルエージェンシーのウェブサイト・ガイドラインに合わせて特別に開発された、Drupal ディストリビューションであるカミハヤ上に新機能を構築しました。

シンジェンタは DJI、ヤマハ、NTT など複数のドローンブランドと協力関係にあります。各ブランドやドローンの機種によって飛行設定パラメータは異なり、シンジェンタはさまざまな作物保護製品も取り扱っています。ドローンの機種と製品の組み合わせはすべて、散布性能を物理的にテストする必要があり、膨大な研究開発努力が必要となります。

このプロジェクトの前に、最適なドローンモデルと製品の組み合わせの計算式を含むデータベースの構築に成功。チームはこの大規模なデータモデルを、スマートフォンの画面に収まる農家が使いやすい UI に変換することが必要でした。さらに、ドローンと製品の使用状況(タイミングや場所など)をモバイルアプリケーションで追跡できることも農家に期待されていました。アプリケーションの構築に Drupal を使用して、最も効果的で生産性の高いドローン散布方法を提供しているシンジェンタ。彼らはその利点をすべて生かし、さらにマーケティングを展開するための農家へのタッチポイントを構築しました。

結果

シンジェンタジャパンは、国境を越えたさまざまなステークホルダー間の調和を必要とする作業で、グローバルな対応能力と国内での俊敏性の両方を活用するハイブリッドなアプローチを取りました。ジェネロとの協業により、シンジェンタは期待を上回る短期間でドローンによる薬剤散布設定アプリをローンチすることができました。

さらにアクイアの DevOps プラットフォームの機能を使用することで、プロジェクト期間中に 2 回のリリース(最初にフロントエンド機能、次にバックエンド機能)を行うことができました。こうすることで、効率的にエンドユーザーとシステム管理者の両方の要件を満たすことができました。

これは、ドローン・コンフィギュレーターを含むクロップワイズと呼ばれるグローバル農業 DX ソリューションを提供するというシンジェンタの壮大な計画の一部です。このソリューションは、世界中の農家にとってより適切で簡単な空中ドローンの活用事例となり、世界の食糧供給を支えることになるでしょう。